針孔写真とJava

not 針穴写真!


はじめに

 針孔写真に興味を持ち,自分で撮影したいと思い立ちました。
しかし,針孔写真は,シャッターを切れば,誰にでも撮影できるカメラとは違い,毎回,露出時間を正確に計算しなければなりません。(参考文献1) そこで,Javaで,最適な露出時間を計算するプログラムを開発しました。
 このプログラムを使えば,針孔直径と焦点距離から針孔のf/値を算出できます。さらに,標準的カメラの露出とシャッター速度から,針孔カメラの最適な露出時間を算出できます。そして,算出した露出時間を元に,タイマーとして動作するので,正確な針孔カメラの露出を行うことが可能になりました。
 最初に,パソコンの上で動くJavaを使って開発しました。ところが,実際の針孔写真の撮影は,大部分が野外で行います。ノートパソコンでも使用できますが,撮影機材以外に,ノートパソコンを持ち歩くの機動性に欠けます。
 そこで,PDAのPalmで動くJavaに移植しました。さらに,最近はやりの携帯電話のJavaにも移植してみました。フリーソフトとして公開しますので,使ってみてください。

針孔写真 撮影支援プログラム

 針孔写真の撮影を支援するために開発したJavaプログラムです。 より多くの実行環境で使えるように3種類のJavaプログラムを用意しました。用途に応じて,使い分けてください。  Javaの発表時のセールスポイントとして「Write once Run Anyware.」という宣伝がされていました。「一度,プログラムを書けば,どこでも使えるよ。」という意味です。
 ところが,これは幻想でした。実際には実行環境により,画面サイズの違い,入力デバイスの違い,メモリ容量の差などの多くの制限が生じ,1つのプログラムは対応できなかったからです。
 しかし,このPinholeは,努力と根性で「Run Anyware.」を実現しています。

針孔写真機 設計支援プログラム

 針孔写真機の設計を支援するために開発したJavaプログラムです。焦点距離から最適針孔径とその時のf/値を算出します。

撮影機材について

  1. 私が使っている機材を紹介します。

    撮影機材へ
  2. 昔懐かしい雑誌の付録で

    学習研究社から、ピンホールカメラを特集したMook が発売されています。付録として、ピンホールカメラがついています。
  3. Polaroid 社から発売されている製品

    初心者の方は、以下の機材を使うとよいと思います。

針孔写真館

 これまで紹介した機材と自作Javaプログラムを使って撮影した写真です。

写真館へ

針孔と針穴

 私がこれまで読んだ本,雑誌,ホームページでは,Pinholeを針穴と訳したり表現していいるものが多いと感じていました。
しかし,辞書を引くと以下のように解説されています。  つまり,針穴では,物理的に写真の撮影は不可能です。 よって,針孔の方が,物理的に正しい表現だと思うので,このページでは,すべて針孔と表記していきます。

リンク


参考文献

  1. 日曜日の遊び方 針穴写真を撮る

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