歌うモータ

古来より，固定磁気ディスク装置，フロッピーディスク装置，扇風機等々の磁気回転子を内蔵する機器を操り，音曲を打ち鳴らす荒技あり。
我も挑戦せんと算譜を書いたものなり。

使用機器

Den2duino(でんでんduino)
Galileo7のモータを四つまで制御可能なArduino互換ボード
5V前後で駆動できるDCモータ
圧電スピーカー(必要があれば)

配線

2番ピンモータ接続
3番ピンモータ接続
12番ピンスピーカー(モニター用)
13番ピン LED(モニター用)

回路図

回路図や詳細な内部情報については，以下のURLにあるden2duino.pdfという資料を参照してください。

Den2duino
https://sites.google.com/a/galileoseven.com/galileo-7/home/den2duino

準備

モーター1用の端子にモータを接続してください。
必要があれば，12番ピンとGNDに圧電スピーカーを接続してください。

使い方

以下のソースリストの圧縮ファイルをダウンロードして，展開してください。
SingingMotor.zip
展開されたソースリストSingingMotor.pdeをコンパイルして，Arduinoに転送してください。
Den2duinoをリセットするとモーターが回転し，音楽が聞こえてきます。
もし，うまく動かない場合は，12番ピンに接続した圧電スピーカーから音が再生されるか確認してください。ここから音が聞こえる場合は，モータの配線や接続をチェックしてみてください。

最初は，USBを電源とする扇風機を接続し，galileo-7から提供されていたモータドライバ用のライブラリを使ってコントロールを試みましたが，全くうまくいきませんでした。多少，ファンの回転が変化するだけで，音は聞こえてきませんでした。
理由は,以下の2点です。
1)そもそも，galileo-7のモータドライバがPWMを使って出力を制御していたので，プログラムから音階の情報をPWMで送っても無意味だった。
2)USB扇風機は質量が重く慣性が働いているので，PWMで細かくOn-Offをコントロールしても，無意味だった。

そこで，以下の改善を行いました。

1)2番ピンと3番ピンをPWMで直接駆動するように変更
2)駆動対象を小型のUSB扇風機に変更

以上の改良で，モーターのブーンという低音に混じって，音楽が聞こえてくるようになりました。
また，5Vの小型DCモータでも，同じように音楽が聞こえました。