JapaninoとAMラジオ

JapaninoとAMラジオ


先日,8bitマイコン(Japanino)が付録についた大人の科学が発売されたので,それを購入しました。

大人の科学マガジン Vol.27(8ビットマイコン) (Gakken Mook) (ムック)
大人の科学マガジン編集部 (著, 編集)


一通りのサンプルをダウンロードして遊びました。しかし,次に何かやってみようと思うと、何か追加のパーツが必要です。
そこで、無改造で,出来るプログラムはないかとつらつらのネットで探してみると,でんし研さんのページの中に「Arduinoで,AMラジオを鳴らすプログラム」を見つけました。
製作No.24 AMラジオでメロディ

中の仕組みは,以下のようなものでした。
  1. 特定のポートを1000KHzでON OFFを繰り返す。
  2. これにより,AMの周波数帯で,漏れ電波が発生する。
  3. これを,近くに置いたAMラジオで受信する。
Japaninoならそのままで使えそうだと思い,ダウンロードしてインストールしてみましたが,ラジオからは,何も聞こえませんでした。
いろいろ調べた結果,公開されていたArduinoのクロックは16MHzで,付録のJapaninoのクロックは8MHzで動いているので,生成される送信周波数が異なってしまうためです。そこで,公開されているプログラムの1箇所を書き換えると,問題なく動くことがわかりました。
上記のページから,"ArduAM.LZH"をダウンロードし,AMmelody.pdeの69行目,setup()関数内の設定を以下のように,書き換えて実行してみてください。
69行目
修正前  OCR2A  =  8 - 1; // 16MHz/8/2=1000kHz (radio-freq)
修正後  OCR2A  =  4 - 1; // 8000000Hz/4/2=1000000.00 (radio-freq)
AMラジオをJapaninoの側に置き,999KHzを受信してみてください。ラジオから,音楽が聞こえて来るはずです。 (最近のラジオは,デジタルチューニング式になっています。日本のAM放送は,9KHz毎に,割り当てられているので,一番近い999KHzで受信することになります。)

これで,プログラムが動くことは解りましたが,オリジナルのプログラムは1000KHzに固定されています。
地元のラジオ局とバッティングすると困るので,設定可能な周波数を調べてみました。以下のようになっています。実験するときは,周囲の皆さんに迷惑を掛けないように,地元放送局の周波数とは異なる周波数で実験してください。
設定周波数プログラムの設定周波数の計算値
504Hz OCR2A = 8 - 1; 8000000Hz/8/2= 500000.00 (radio-freq)
567Hz OCR2A = 7 - 1; 8000000Hz/7/2= 571428.57 (radio-freq)
666Hz OCR2A = 6 - 1; 8000000Hz/6/2= 666666.67 (radio-freq)
801Hz OCR2A = 5 - 1; 8000000Hz/5/2= 800000.00 (radio-freq)
999Hz OCR2A = 4 - 1; 8000000Hz/4/2=1000000.00 (radio-freq)
1332Hz OCR2A = 3 - 1; 8000000Hz/3/2=1333333.33 (radio-freq)


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