Dump list reciter
学研 4ビットマイコン GMC-4専用
ダンプリスト読み上げツール

2009年 7月 7日 火曜日
Akio MIWA
http://triring.net/
このソフトは,学習研究社の大人の科学マガジン Vol.24 (4ビットマイコン) (Gakken Mook)GMC-4用のダンプリストを読み上げてくれるプログラムです.

毎年7月最後の金曜日は、「システム管理者感謝の日」本年は、7月31日

gmc4_photo.jpg

はじめに

2009年6月末に発売された学習研究社の大人の科学マガジン Vol.24 (4ビットマイコン) (Gakken Mook)GMC-4を購入しました.

マイコンを始めた頃を思い出し,いろいろとプログラムを組んで楽しんでいましたが,1つだけ不満がありました.

それは,プログラムが完成したら,すべてを手作業で16進数を入力しなければならないということです.(人力ブートローダー?)

すべて入力しても80個ほどのデータですが,ちょっとした入力ミスでもプログラムは動きません.そんな時は,最初から1つずつ入力内容を確認する必要があります.

そこで,ダンプリストを読み上げてくれるツールがあると便利だと思い,16進数のデータをPhonetic Alphabetで読み上げるプログラムを作ってみました.

16進数のデータ入力に苦労している方は使ってみてください.

実行環境の準備とインストールから実行まで

実行環境

Javaで作成したので、基本的には、Java 1.4以上のJVMさえあれば、どのようなプラットホームでも動くはずです。

実行環境がない方は、以下のサイトより、JavaTM 2 Runtime Environment (JRE)を入手してインストールしてください。

http://java.com/ja/download/index.jsp

インストール

以下のパッケージファイルをダウンロードして,適当なディレクトリに展開してください.

読み上げ用データの準備

サンプルとして以下のリスト2.1[metronome.as4]メトロノームをアセンブルしてみましょう.

metronome.as4
START:	KA		; キー入力をチェック
	JUMP	START	; キー入力がなければ,先頭に戻る.
LOOP:	AO		; Aレジスタの内容を数字LEDに点灯する.
	CAL	SHTS	; 短い音を鳴らす
	CAL	RSTO	; 数字LEDを消灯する.
	CAL	TIMR	; (Aレジスタの値+1)x0.1秒の時間待ち
	KA		; キー入力をチェック
	JUMP	LOOP	; キー入力がなければ,音の再生ループに戻る
	TIA	9	; Aレジスタに9をセット
	CAL	TIMR	; 1秒の時間待ち
	JUMP	START	; 先頭に戻る.

仕様

以下のURLで,船田氏が開発されたWebベースのアセンブラが公開されています.これを使ってソースファイルをアセンブルしてみましょう.

  1. 以下のURL開いてください.

    http://www.musashinodenpa.com/misc/GMC4/

  2. ここに,図2.1[web_assembler]のようにリスト2.1[metronome.as4]のソースリストを貼り付けてください.
    web_assembler
  3. [アセンブル実行]ボタンをクリックすると,アセンブル結果が以下の図2.2[アセンブル結果]の左側のように表示されます.

    アセンブル結果

    アセンブル結果を図2.2[アセンブル結果]の右側のように選択後,コピーして,エディタに貼り付けてください.

  4. このデータを[.gmc]という拡張子で保存してください.今回は,以下のリスト2.2[metronome.gmc]のようにmetronome.gmcというファイル名で保存してください.これで,準備完了です.メトロノームのアセンブル結果
    metronome.gmc
    00	KA	0
    01	JUMP	F
    02	<0>	0
    03	<0>	0
    04	AO	1
    05	CAL	E
    06	_SHTS	9
    07	CAL	E
    08	_RSTO	0
    09	CAL	E
    0A	_TIMR	C
    0B	KA	0
    0C	JUMP	F
    0D	<0>	0
    0E	<4>	4
    0F	TIA	8
    10	<9>	9
    11	CAL	E
    12	_TIMR	C
    13	JUMP	F
    14	<0>	0
    15	<0>	0
    

起動方法

ファイルマネーシャーからDumpListReciter.jarをダブルクリックして起動してください.

コンソール(DOS窓)から,起動する場合は以下のコマンドを使用してください.

DumpListReciter.jarの起動
java -jar DumpListReciter.jar

図2.4[起動画面]のような起動画面が表示されます.

起動画面

実行

  1. ファイル(F)-開く(O)で,先ほど作成したサンプルのリスト2.2[metronome.gmc]を開いてください.
    execDLR.png
  2. [再生]ボタンをクリックしてください.[再生]ボタンにフォーカスがセットされた状態であれば,スペースバーを押していただいてもかまいません.
  3. 選択状態のセル中の16進数を,表2.2[16進数のPhonetic Alphabet]Phonetic Alphabetで読み上げます.
    16進数のPhonetic Alphabet
    16進数 Phonetic Alphabet
    0 Zero
    1 One
    2 Two
    3 Three
    4 Four
    5 Five
    6 Six
    7 Seven
    8 Eight
    9 Nine
    A Alpha
    B Bravo
    C Charlie
    D Delta
    E Echo
    F Foxtrot
  4. 読み上げが終わると,フォーカスが1つ下のセルに移動します.
  5. 繰り返し[再生]ボタンを押すと連続的に読み上げてくれます.
  6. データの最後に到達すると"End of file"と読み上げてます.
  7. 最初から,読み上げたい場合,あるいは,途中から読み上げたい場合は,目的のセルをクリックして,選択状態にしてください.[再生]ボタンをクリックすると,そこから読み上げを再開します.

メニューとメニューアイテムの解説

機能は少ないので説明する必要がないようなものですが,一応,メニューとメニューアイテムの機能について説明します。

今後の開発

todo

ユーザの方へ

思いつきで作成したものです.あまり,過大な期待はしないでください.読み上げ用ファイルのフォーマットは,船田氏のアセンブラ出力をそのまま利用しています.

他の形式のファイルへの対応が必要な場合は,連絡をください.対応を検討してみます.

リンク集

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