PCとEV3の接続

EV3をPCに接続する方法には以下3つがあります。

  1. USBケーブル
  2. Bluetooth PAN
  3. Wifi

USBケーブルによる接続

 EV3付属のUSBケーブルでEV3とPCを接続します。leJOSではPCとEV3の間をRNDISで通信しますが、初めて接続する場合はデバイスドライバーが自動的にインストールされないため、次の手順でデバイスドライバーをインストールします。

  1. Windowsのデバイスマネージャを開いてください。EV3が認識されていない場合は「ほかのデバイス」=>「RNDIS/Ethernet Gadget」があるので、これを右クリックして「ドライバーソフトウェアの更新」を選択します。
DeviceManager.png

DeviceManager.png

  1. 「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選びます。
RNDIS_EthernetGadget.png

RNDIS_EthernetGadget.png

  1. 「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」を選びます。
DriverSoftware.png

DriverSoftware.png

  1. デバイスの種類として「ネットワークアダプター」を選択して [次へ] ボタンを押します。
NetworkAdapter.png

NetworkAdapter.png

  1. ここからは、使用している環境の違いにより組み込むドライバが異なってきます。 まず、下記の表の USB RNDIS Adapter のドライバを組み込んでみて、もし、うまく組み込めなかった場合は、他のドライバの組み込みを試みてください。 ここでは、 USB RNDIS Adapter のドライバのインストール方法を解説します。
製造元 ネットワークアダプター
Microsoft USB RNDIS Adapter
Microsoft Corporation Remote RNDIS Compatible Device
Microsoft Corporation Remote NDIS based Internet Sharing Device
USB RNDIS Adapterドライバのインストール
製造元で「Microsoft」を選び、ネットワークアダプターから「USB RNDIS Adapter」を選んで [次へ] を押します。ドライバー更新警告が出ても、かまわず [はい] を押して進めます。
Select_USB_RNDIS_Adapter.png

Select_USB_RNDIS_Adapter.png

  1. 以下の画面が出たらインストール終了のなで [閉じる] ボタンを押してください。
InstallFinish_Remote_NDIS_Compatible_Device.png

InstallFinish_Remote_NDIS_Compatible_Device.png

  1. EV3のLCDの2行目に表示されているのがアクセスのためのIPアドレスになります。
LCD_IP_adress.png

LCD_IP_adress.png

パソコンのコマンドプロンプトから ping で表示されているIPアドレスにアクセスできるか確認します。

ping_10_0_1_1_command.png

ping_10_0_1_1_command.png

以下の情報を参考にしてください。
How to install Microsoft RNDIS driver for Windows 7

http://developer.toradex.com/knowledge-base/how-to-install-microsoft-rndis-driver-for-windows-7

Bluetooth PANによる接続

  1. EV3のleJOSを起動した状態でBluetoothが使えるPCのタスクバーにあるBlurtoothアイコンを選択して「Bluetoothデバイスの追加」を選んでください。
Add_Bluetooth_Device.png

Add_Bluetooth_Device.png

  1. EV3のデバイス名が検索されて表示されるので、[ペアリング]ボタンを押してください。途中パスキーの確認がありますが、そのまま[はい]を押して進んでください。
Bluetooth_Pairing.png

Bluetooth_Pairing.png

  1. ペアリングが終わったら、再びタスクバーのBluetoothアイコンをクリックし、「パーソナルエリアネットワークへの参加」を選んでください。
Personal_area_network.png

Personal_area_network.png

  1. EV3のデバイスを選択して「接続方法」から「アクセスポイント」を選ぶことで、Bluetooth PANの接続が完了します。
Access_point.png

Access_point.png

  1. EV3のLCDの2行目に表示されているのがアクセスのためのIPアドレスになります。
Bluetooth_PAN_IPaddress.png

Bluetooth_PAN_IPaddress.png

  1. コマンドプロンプトから ping で表示されているIPアドレスにアクセスできるか確認します。
Bluetooth_PAN_ping.png

Bluetooth_PAN_ping.png

Wifiによる接続

  1. EV3にWifiドングルを付けてleJOSを起動してください。
EV3_WiFiDongle.jpg

EV3_WiFiDongle.jpg

  1. EV3のメニューからWifiメニューを選択して、中央ボタンで決定してください。
WiFi_menu.png

WiFi_menu.png

  1. アクセスポイントが検索されて一覧が表示されるので、利用するアクセスポイントを上下ボタンで選択して、中央ボタンで決定してください。
AccessPointList.png

AccessPointList.png

  1. アクセスポイントのパスキー入力画面になります。 基本的にはキーボード配列と同様にローマ字が並んでいますので、適切なパスキーの文字列を入力してください。
lcd_key_input.png

lcd_key_input.png

ここで画面の一番最下行に特別な命令用の文字 (U,l,x,D) が記載されています。それぞれの意味は下記の通りです。
大文字のローマ字を入力したい場合は、 U を押す等してパスキーを正しく入力してください。
パスキーを正しく入力した後、 D を押すると WiFi での接続ができるようになります。
文字 意味
U 大文字に変換 (Upper)
l 小文字に変換 (lower)
x 1文字消去
D 設定終了 (Done)
  1. パスキー入力が終わるとEV3のネットワークが再起動し、以下の画面になります。LCD右上の角にWifiのシンボルが表示され、3行目にWifi接続時のIPアドレスが表示されます。
ConnectWiFi.png

ConnectWiFi.png

  1. コマンドプロンプトから ping で表示されているIPアドレスにアクセスできるか確認します。
WiFi_ping.png

WiFi_ping.png

EV3 のメニュー画面で、IP アドレス: 10.0.1.1 と記載された行の下側に、割り当てられた IP アドレス(ここでは 192.168.0.14)が記載されていますので、この IP アドレスで EV3 に接続できるようになります。
EV3 に接続できるようになっているかどうかを確認するために、TELNET でログインをして確認してください。
\> telnet 192.168.0.14
Trying 192.168.0.14…
Connected to 192.168.0.14.
Escape character is ‘^]’.

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Rudolf 2011.01 EV3

login: root
root@EV3:~#
正常に、WiFiの設定ができている場合、上記のようなログイン・プロンプトが表示されます。
ここで login: 名に rootを、パスワードは未入力(ノンパスワード)でエンター・キーを押してください。
すると EV3 にログインができるようになります。